クレープ屋って儲かるの?原価率と利益のしくみ

クレープ屋は儲かる?|Pari Paris Crêpe

CREPE STARTUP | 収益のしくみ

「クレープ屋って、実際のところ儲かるの?」――答えは、
しくみを知って始めれば、十分に利益の出せる商売です。
この記事では、クレープの原価率と利益の計算方法、そして続くお店と
続かないお店の違いを、パティシエの目線でわかりやすく解説します。

クレープが「利益を出しやすい」理由

クレープの生地は、小麦粉・卵・牛乳・砂糖・バターといった、身近で手に入りやすい材料でできています。トッピングを工夫しても、原価率を低めに安定させやすいのがクレープの大きな特徴です。飲食店の原価率は一般に30%前後といわれますが、クレープはメニューの組み立てしだいで、それより低く抑えることもできます。たとえばPari Paris Crepeのクレープは、原価率約17%〜で設計しています。

さらに、クレープには利益を出しやすい理由がほかにもあります。

  • 調理時間が短い:1枚あたり数分で焼けるので、少人数でも回せる
  • 客単価を上げやすい:トッピングの追加や季節限定メニューで単価が上がる
  • リピートされやすい:子どもから大人まで好きな人が多く、「また食べたい」が起きやすい
  • 大きな厨房がいらない:自宅やキッチンカーでも始められ、固定費を抑えられる

売上と利益の計算方法

「なんとなく売れそう」で始めると、思ったよりお金が残らないことがあります。まずは、売上と利益の基本の式を押さえておきましょう。

▶ 基本の計算式

売上 = 1日の販売数 × 客単価 × 営業日数

手元に残るお金 = 売上 − 材料費 − その他の経費(包材・光熱費・家賃・駐車場代・ロイヤリティなど)

売上の基本の計算式。1日30食×客単価800円×月8日で、月の売上は19.2万円
週末(土日)だけ営業した場合の例

開業にかかるお金そのものについては、「クレープ屋の開業資金はいくら?」で3つのパターンに分けて解説しています。

大事なのは、目標の月収から逆算することです。「月に10万円残したい」なら、経費を引いたあとに10万円残るには、1日何食、何日売ればいいのかを先に決めます。この逆算ができると、営業日や販売数の目標がはっきりして、日々の行動に迷いがなくなります。

モデルケースで見る、手元に残るお金

では、実際にどれくらい残るのか。週末だけ営業する場合のモデルケースで計算してみます。

項目自宅キッチン(立ち上げ期)自宅キッチン(標準)キッチンカー(標準)
1日の販売数15食30食30食
客単価800円800円800円
営業日数/月8日(土日)8日(土日)8日(土日)
月の売上96,000円192,000円192,000円
材料費(約20%)▲19,200円▲38,400円▲38,400円
包材・消耗品(1食40円で計算)▲4,800円▲9,600円▲9,600円
光熱費の増加▲4,000円▲6,000円(発電機の燃料などは下の注記)
決済手数料・保険など▲2,000円▲4,000円▲4,000円
ロイヤリティ(5%)▲4,800円▲9,600円▲9,600円
手元に残る目安約6.1万円約12.4万円約13万円
(駐車場代・燃料・車両費の前)

※Pari Paris CrepeのFCモデルでの試算です(ロイヤリティは5%で計算)。光熱費・包材・手数料は目安です。キッチンカーは、このほかに駐車場代・燃料・出店料・車両の保険や車検がかかります。売上・利益を保証するものではありません。立地・営業時間・販売方法により異なります。

売上19.2万円の内訳。手元に残る目安は約12.4万円
自宅キッチン(標準)の場合の内訳

週末の2日間だけでも、1日30食売れれば、光熱費や包材などを引いても月に10万円を超える手元資金が見えてきます。最初は15食でも、固定費が小さい形で始めていれば赤字になりにくいので、焦らずにお客様を増やしていけます。

続くお店と続かないお店の違い

同じクレープ屋でも、何年も続くお店と、1年もたたずに閉めてしまうお店があります。その違いは、才能よりも「しくみ」にあることがほとんどです。

続かないお店によくあること

  • 商品に特徴がなく、どこにでもある味で価格競争になってしまう
  • SNSの発信が続かず、新しいお客様に知ってもらえない
  • 季節による売上の波(夏は暑さ、冬は寒さ)を想定していない
  • 材料を仕入れすぎて、廃棄が増えてしまう
  • 悩みを相談できる相手がいなく、ひとりで抱え込んでしまう

続くお店がやっていること

  • 「ここでしか食べられない」理由がある(生地の食感・素材・クリームなど)
  • 発信を「気合い」ではなく、まとめて仕込む仕組みで続けている
  • LINEやアプリで常連さんとつながり、予約やリピートを生み出している
  • 数字(販売数・客単価・原価率)を毎週ふり返っている
  • 仲間や相談相手がいて、小さなつまずきをすぐに解決している

利益を伸ばす4つの工夫

1. 客単価を上げる
トッピングの追加や、ドリンクとのセット、季節のフルーツを使った限定メニューで、無理なく単価を上げられます。

2. 予約販売で廃棄を減らす
LINEで事前予約を受けると、必要な材料の量が読みやすくなり、廃棄と待ち時間の両方が減ります。

3. 発信を「30日分まとめて」仕込む
毎日投稿しようとすると続きません。月に一度、30日分の投稿をまとめてつくって予約投稿しておけば、忙しい週でも発信が止まりません。

4. また来てもらえる仕組みつくりと商品力で選ばれる
クレープは真似されやすい商品です。だからこそ、生地の食感やクリームの口どけなど、プロの技術で「違い」をつくることが、価格競争に巻き込まれない一番の方法です。その先にまた来てもらう仕組みをそっと残します。(※FC加盟後に毎月のミーティングで講習・実践)

季節と天気の「売上の波」とどう付き合うか

クレープは一年中売れる商品ですが、季節や天気による売上の波はあります。真夏は暑さで外出が減り、クリームの温度管理も難しくなります。真冬や雨の日は、屋外の販売では人通りそのものが少なくなります。

この波に振り回されないためには、あらかじめ波があるものとして計画を立てておくことが大切です。

  • 夏は冷たいトッピングやドリンクとのセットで、暑い日でも選ばれる理由をつくる
  • 冬は温かいソースや焼き立ての香りを打ち出し、持ち帰りやすい包み方を工夫する
  • 雨の日はLINEで「本日のご予約受付中」を配信し、予約販売に切り替える
  • 売上の良い月に、悪い月のぶんの運転資金を取っておく

1年を通して数字をふり返ると、自分のお店の「強い月」と「弱い月」が見えてきます。2年目からは、その波を前提にしたイベント出店や限定メニューの計画を立てられるようになり、利益が安定していきます。

よくある質問

1日30食も売れるのでしょうか?

最初から30食を目指す必要はありません。立ち上げ期は15食前後から始めて、SNSやLINEで常連さんを増やしながら少しずつ伸ばしていくのが現実的です。

価格はいくらに設定すればいいですか?

材料費だけでなく、包材や光熱費、自分の時間も含めて考えます。安さで勝負すると利益が残りにくいため、商品の価値が伝わる価格をつけ、その価値をSNSやお店づくりで伝えることが大切です。

まとめ|儲かるかどうかは「しくみ」で決まる

クレープは原価率を安定させやすく、小さな設備で始められるため、しくみを整えれば利益を出しやすい商売です。一方で、商品の差別化・発信の継続・数字の管理ができていないと、続けるのは難しくなります。

パティシエ監修のPari Paris Crepeでは、原価率を考えて設計した商品と毎月届く粉ミックス、30日分の投稿づくり、そして毎週の朝活ミーティングまで、続くお店のしくみをセットでお渡ししています。数字のシミュレーションも一緒にお作りしますので、まずはお気軽にご相談ください。

パティシエ監修のクレープで、起業しませんか。

自宅キッチン・キッチンカー・店舗の3つのスタイルから選べます。収支シミュレーションは、Zoomでの無料相談でおひとりずつ一緒に確認します。LINEに「相談」と送ってください!

フランチャイズの詳しい内容はクレープFCのページをご覧ください。

この記事を書いた人

平野めぐみ(Megumi)

平野めぐみ(Megumi)|Pari Paris Crepe 代表・パティシエ。
カナダのホテル調理専門学校を卒業後、パリのショコラティエでの修業、イタリアの5つ星ホテルの厨房を経て、パティスリーを開業。現在は平塚市でモンブラン専門店・クレープ店を営みながら、「小さな商い設計室」として小さなお店の開業を支援をしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です