未経験でもクレープ屋は開業できる?資格と流れ

CREPE STARTUP | 開業の流れ

「飲食店で働いたことがないけれど、クレープ屋を開けるの?」
――結論からいうと
未経験からでも開業できます。
ただし、必要な資格や許可、準備の順番を知らずに進めると、思わぬところでつまずきます。
この記事では、未経験の方がクレープ屋を開業するまでの道のりひとつずつ解説します。

未経験でもクレープ屋は開業できる

クレープ屋を開くために、調理師免許や製菓衛生師の資格は必須ではありません。必要なのは、後で紹介する「食品衛生責任者」と「営業許可」です。どちらも、正しい手順を踏めば未経験の方でも取得できます。

また、クレープは調理の工程がシンプルで、生地を焼いて、具材をのせて、巻くという流れです。練習すれば誰でも上達できるので、飲食の経験よりも「続けられるしくみ」と「売り方」のほうが大切だといえます。

開業に必要な資格・許可・届出

必要なもの内容どこで
食品衛生責任者お店ごとに1人置く必要がある資格。講習を1日受ければ取得できます各都道府県の食品衛生協会など
営業許可売り方に応じて、飲食店営業・菓子製造業などの許可を取ります。施設が基準を満たしているか、保健所の確認がありますお店の場所を管轄する保健所
HACCPに沿った衛生管理2021年6月から、原則すべての食品事業者に義務化。衛生管理の計画と記録が必要です自分のお店で計画・記録
開業届個人事業主として開業したことを届け出ます(開業から1ヶ月以内が目安)税務署
青色申告承認申請書節税につながる青色申告をするための申請(期限があります)税務署

※どの許可が必要かは、販売方法(その場で食べてもらうか、持ち帰りか など)や施設によって変わります。必ず事前に管轄の保健所へご相談ください。

特に注意したいのが営業許可です。シンクの数や手洗い設備、作業スペースの区切りなど、施設に細かい基準があります。工事や車両の改装をする前に、図面を持って保健所に相談するのが鉄則です。工事の後で基準に合わないとわかると、やり直しの費用がかかってしまいます。

開業までの流れ(8ステップ)

  1. 開業スタイルを決める
    自宅キッチン・キッチンカー・店舗のどれで始めるかを、予算と暮らし方から決めます。
  2. コンセプトと商品を決める
    どんなお客様に、どんなクレープを、いくらで売るのか。ここが売上の土台になります。
  3. 収支計画・資金計画を立てる
    目標の月収から逆算して、販売数と営業日を決めます。必要なら融資の相談も始めます(資金調達の進め方はこちら)。
  4. 保健所に事前相談する
    図面や設備の計画を持って相談し、必要な許可と施設の基準を確認します。
  5. 食品衛生責任者の講習を受ける
    講習の日程は限られているので、早めに予約しておきましょう。
  6. 工事・設備の準備をする
    保健所の基準に合わせて、作業スペースや車両を整えます。
  7. 営業許可を申請し、検査を受ける
    施設の確認を受けて、許可が下りれば営業できます。開業届もこのタイミングで。
  8. テスト販売 → オープン
    家族や知人に試食してもらい、焼き方やオペレーションを整えてから本番へ。

焼く技術はどう身につける?

クレープを焼く技術の身につけ方は、大きく3つあります。

1. 独学で練習する

費用はかかりませんが、生地の配合やおいしく焼くコツを、すべて自分で見つけることになります。安定した品質になるまで、時間と材料費がかかります。

2. スクールや講座に通う

焼き方の基本は効率よく学べます。ただし、学べるのは技術が中心で、許可の取り方や集客、開業後の運営まではサポートされないことが多いです。

3. フランチャイズの研修を受ける

すでに売れている商品の焼き方に加えて、衛生管理・接客・SNSの運用まで、お店を続けるために必要なことをまとめて学べます。開業後も相談できる相手がいるのが、ほかの方法との大きな違いです。

未経験の人がつまずきやすいポイント

  • 許可の確認より先に工事をしてしまう:基準に合わずやり直しになるケースがあります
  • 商品づくりに時間をかけすぎる:レシピ開発だけで数ヶ月かかり、開業が遠のきます
  • 集客の準備をしていない:オープンしてからお客様が来ない、ということもよくあります
  • ひとりで全部抱え込む:わからないことを相談できず、途中で手が止まってしまいます

どれも、先に正しい順番と方法を知っていれば防げることばかりです。未経験だからこそ    経験のある人の型を借りるのが一番の近道になります。

開業前から始めたい「集客の準備」

未経験の方ほど、お店の準備に夢中になって、集客の準備が後回しになりがちです。でも、お客様はオープンした日に突然現れるわけではありません。開業の2〜3ヶ月前から、次のような準備を始めておきましょう。

  • Instagramのアカウントをつくる:試作の様子や開業までの道のりを発信すると、オープンを楽しみに待ってくれる人が増えます
  • LINE公式アカウントを用意する:予約の受付やお知らせに使えて、常連さんとの関係を育てられます
  • 30日分の投稿をまとめてつくる:オープン直後の忙しい時期でも発信が止まらないように、事前に予約投稿しておきます
  • 試食会を開く:家族や友人、ご近所の方に食べてもらい、感想を集めながら最初のファンをつくります

集客は、一度やって終わりではなく「続けること」がいちばん大切です。毎日がんばるのではなく、まとめて仕込んで、仕組みで続けることを意識しましょう。

よくある質問

開業までにどれくらいの期間がかかりますか?

開業スタイルや工事の有無によりますが、準備を始めてから数ヶ月が目安です。営業許可の取得や工事に時間がかかることがあるので、余裕をもってスケジュールを組みましょう。

本業や子育てをしながらでも準備できますか?

できます。保健所への相談や講習など、平日に動く必要がある場面はいくつかありますが、それ以外の準備は週末や空いた時間に進められます。

料理が得意でなくても大丈夫ですか?

クレープは工程がシンプルなので、料理の得意・不得意よりも、同じ手順を丁寧にくり返せることのほうが大切です。研修や練習で、一人で販売できる状態を目指せます。

まとめ|未経験こそ「型」を借りて始めよう

クレープ屋は、特別な資格がなくても、食品衛生責任者と営業許可を取れば未経験から開業できます。大切なのは、保健所への相談を先に行うこと、そして商品・集客・衛生管理を自分ひとりで一から作ろうとしないことです。

パティシエ監修のPari Paris Crepeのフランチャイズでは、本店での1週間の研修で焼き方から  衛生管理・接客・SNS運用までお伝えし、保健所への相談の進め方や衛生管理計画書も     サポートします。開業後も、毎週の朝活ミーティングと1年間のLINE相談で伴走します。     「未経験だけど大丈夫かな」という段階から、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

平野めぐみ(Megumi)

平野めぐみ(Megumi)|Pari Paris Crepe 代表・パティシエール
カナダのホテル調理専門学校を卒業後、パリのショコラティエで修業、イタリアの5つ星ホテルの厨房を経て、パティスリーを開業。現在はモンブラン専門店・クレープ店を営みながら「小さな商い設計室」として小さなお店の開業を支援をしています。

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