脱サラでクレープ屋は無謀?失敗が怖い人が先にやること

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「このままの毎日でいいのかな」「でも、会社を辞めて失敗したら…」――夜、ふとそんなことを考えていませんか。怖いと感じるのは、あなたが弱いからではありません。大切なものを守ろうとしているからです。この記事では、脱サラでクレープ屋を考える人がつまずきやすい不安を一つずつほどいて、辞める前にできることをお伝えします。

▶ この記事を読むとわかること

  • 脱サラを考える人が抱えやすい5つの不安と、その答え
  • 会社を辞める「前」にやっておきたい準備
  • 失敗のリスクを小さくする始め方

怖いのは当たり前。不安は「分けると」小さくなる

まず、伝えたいことがあります。脱サラが怖いのは、ふつうのことです。毎月決まった日にお給料が入る安心を手放すのですから、怖くないほうが不思議なくらいです。

理由:不安は、かたまりのままだと大きく見えるから

「なんとなく不安」は、正体がわからないぶん、実際よりずっと大きく感じます。でも、ひとつずつ紙に書き出してみると、「お金」「家族」「自分にできるか」「売れるか」「やめどき」の5つくらいに分けられることがほとんどです。

分けてしまえば、それぞれに「打てる手」が見えてきます。この記事は、その5つに順番に答えていきます。

とは言っても…「考えれば考えるほど動けない」

わかります。情報を集めるほど、失敗の話ばかり目に入りますよね。でも、何もアクションしなければ、来る未来は今と同じです。いきなり辞める必要はありません。「辞める前にできる小さな一歩」から始めればいいんです。

不安①「お金がなくなったらどうしよう」

いちばん大きな不安は、やっぱりお金ですよね。答えは、「辞める前に、生活費と開業資金を分けて数える」ことです。

具体例:数えておきたい3つのお金

お金中身考え方
生活費家賃・食費・保険・子どもの教育費など売上がゼロでも暮らせる月数を出しておく
開業資金設備・工事・許可・材料・集客の準備補助金・融資も含めて計画する
運転資金オープン後、売上が安定するまでの材料費や経費「売れない月」がある前提で数ヶ月分

特に見落としやすいのが運転資金です。オープンしてすぐに売上が安定するお店は、ほとんどありません。開業資金をぜんぶ設備に使ってしまうと、ここで苦しくなります。

開業資金の目安はクレープ屋の開業資金はいくら?、自己資金が少ないときの考え方はクレープ屋の資金調達にまとめています。

とは言っても…「貯金が少ない」

だからこそ、会社員のうちに準備を進めるのがおすすめです。お給料があるうちに許可や集客の準備を進めて、週末だけ小さく売ってみる。売れる手ごたえをつかんでから辞めるかどうかを決めても、遅くはありません。

不安②「家族に反対されている」

家族の反対は、あなたを止めたいからではなく、家族も不安だからです。だから、気持ちで説得するより、情報で安心してもらうほうがうまくいきます。

具体例:家族に見せたい4つのこと

  • いくら使うか:開業資金と、そのうち借りるお金
  • いつまでに、どうなったら続けるか:「1年で月〇個売れなかったら見直す」などの基準
  • 生活費はどう守るか:売上ゼロでも暮らせる月数
  • 家族との時間はどう変わるか:営業日と、休む日

数字と「やめどき」が決まっていると、家族は「この人は勢いだけじゃない」と感じてくれます。最初は事業計画書という形でなくても大丈夫。事業計画書とは?の考え方で、1枚の紙にまとめるだけでも伝わり方が変わります。

とは言っても…「話すと、けんかになりそう」

いきなり「会社辞めたい」と切り出すと、相手は身構えてしまいます。まずは「週末だけ試してみたい」から話してみてください。小さく始める話なら、家族も聞きやすくなります。

不安③「未経験の自分にできるの?」

クレープ屋は、未経験からでも始めやすい飲食業のひとつです。生地を焼いて、具材をのせて、巻く。工程がシンプルなので、練習すれば上達が目に見えてわかります。

理由:大事なのは料理の腕より「続ける仕組み」

飲食店がつまずく理由として多いのは、料理の腕よりも、集客・お金の管理・ひとりで抱え込むことです。日本政策金融公庫の調査でも、開業した人の多くが苦労したこととして「お客様・販路の開拓」や「資金繰り」をあげています。

つまり、焼く技術と同じくらい、売り方とお金の管理を最初に学んでおくことが大切なんです。必要な資格や流れは未経験からクレープ屋を開業するには?で解説しています。

とは言っても…「この年齢から始めて大丈夫?」

同じ調査では、開業する人の平均年齢は40代と報告されています。会社員として積み上げてきた段取りの力、人との接し方、数字を見る目。それは、お店でもそのまま武器になります。

不安④「本当に売れるの?」

これは、やってみないとわからない部分もあります。だからこそ、大きく始める前に「小さく試す」のがいちばんの対策です。

  1. 試食会を開く
    家族・友人・ご近所さんに食べてもらい、正直な感想を集めます。
  2. SNSで発信を始める
    開業前から、試作や準備の様子を見せて「待ってくれる人」をつくります。
  3. 週末や予約販売で売ってみる
    許可を取ったうえで、数を決めて売る。ロスが少なく、反応が数字でわかります。
  4. 数字を見て、次を決める
    売れた数・リピートした人・かかったお金を記録して、続けるか広げるかを判断します。

とは言っても…「冬は売れないって聞いた」

季節で売れ方が変わるのは、どの商売も同じです。温かいメニューや季節の素材、予約販売など、季節の波を前提にした計画を立てておけば、あわてずにすみます。もうけのしくみはクレープ屋って儲かるの?でくわしく書いています。

不安⑤「失敗したら終わり?」

いいえ。失敗を「終わり」にしないための準備ができます。

  • 借りすぎない:返せる額を計画してから借りる
  • 固定費を小さくする:自宅など、家賃のかからない形から始める
  • やめどきを先に決める:基準を決めておけば、ずるずる続けて傷を広げずにすむ
  • ひとりでやらない:相談できる人がいると、小さなつまずきのうちに立て直せる

【体験談:(お店を始めるときに怖かったことは何より資金繰り!それでも始めた理由は、間借りからの自宅開業で固定費が少なかったこと、そして何より補助金をしっかりと活用できたことで、不安がなくなりました。知らない人が多いこの補助金をもっと飲食店で活用してほしい!そんな風に思っています。】

まとめ|辞める前に「小さく試す」から始めよう

脱サラが怖いのは当たり前です。でも、不安を5つに分けて、ひとつずつ手を打っていけば、「無謀な挑戦」は「準備された挑戦」に変わります。お金を数える、家族に数字で話す、小さく試す、やめどきを決める。どれも、会社を辞める前に始められることです。

パティシエール監修のPari Paris Crepeでは、自宅キッチン・キッチンカー・店舗の3つのスタイルで、開業の準備から開業後まで一緒に考えます。無理な勧誘はしません。「まだ辞めるか決めていない」という段階でも大丈夫です。まずはLINEで、今のお気持ちを聞かせてください。

平野めぐみ(Megumi)

この記事を書いた人

平野めぐみ(Megumi)|Pari Paris Crepe 代表・パティシエール
カナダのホテル調理専門学校を卒業後、パリのショコラティエで修業、イタリアの5つ星ホテルの厨房を経て、パティスリーを開業。現在はモンブラン専門店・クレープ店を営みながら「小さな商い設計室」として小さなお店の開業を支援をしています。

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