間借りでクレープ屋を始めるには?場所の探し方と約束ごと

間借りでクレープ屋を始めるには?場所の探し方と約束ごと

START | 間借りで小さく始める

「お店を持つのは、まだこわい。でも、自分のクレープを売ってみたい」――そんな人に向いているのが間借り営業です。ほかのお店が休みの日や時間を借りて、自分のお店として営業する方法です。この記事では、間借りの場所の探し方と、借りる前に決めておきたい約束ごとをお伝えします!

▶ この記事を読むとわかること

  • 間借り営業のしくみと、よいところ・気をつけたいところ
  • 間借りできる場所の探し方
  • 借りる前に決めておきたい約束ごと(料金・光熱費・名義・許可)

間借りは「お店を持つ前の練習場所」になる

結論から言います。はじめてのお店は、間借りから試すのがいちばん安心です。

理由:家賃も工事も、ほとんどかからないから

間借り営業は、ほかのお店が使っていない曜日や時間に、キッチンと客席を借りて営業する方法です。

自分で物件を借りて内装工事をすると、それだけで大きなお金が出ていきます。間借りなら、すでにある設備を使えるので、最初に出ていくお金をぐっと小さくできます。

▶ わたしの場合

私も、タコライスの間借り営業を「週1回」から始めました。そこからモンブラン、クレープと足していき、間借りから自宅開業へ進みました。

いきなり大きく始めない。小さく試して、手ごたえのあるものを育てていく。間借りは、その最初の一歩にぴったりです。

よいところと、気をつけたいところ

間借りにはよいところがたくさんありますが、もちろん弱いところもあります。両方知ったうえで選ぶと、あとで困りません。

よいところ気をつけたいこと
お金物件の契約や内装工事がいらない使用料は毎回かかる
設備冷蔵庫や流しなど、すでにあるものを使えるクレープ用の道具は自分で持ちこむことが多い
お客さんもとのお店のお客さんに知ってもらえることも「いつ・何のお店か」を自分で伝える必要がある
自由さ週1回から、気軽に始められる曜日や時間は、貸してくれるお店に合わせる

とくに大事なのが、「自分のお店がいつ開いているか」を伝えることです。もとのお店のお客さんが来ても、ちがう日だと会えません。

InstagramやLINEで営業日をお知らせしていきましょう。発信のしかたはInstagramが毎日続かない人へにまとめています。

間借りできる場所の探し方

間借りの場所は、不動産屋さんの店先にはあまり並んでいません。人のつながりから見つかることが多いのが特徴です。

  • よく行くお店に聞いてみる:定休日や夜だけ使っていないお店は、意外とあります
  • 間借りの紹介サイトを見る:「間借り」「シェアキッチン」で探すと、地域の情報が出てきます
  • シェアキッチン・レンタルキッチン:最初から貸し出し用につくられた場所もあります
  • 商工会・商工会議所で相談する:地域のお店の情報を持っていることがあります

クレープなら、カフェやバーの休みの日、喫茶店の夕方以降などが相性のよい場所です。「甘いものがない時間帯のお店」は、お互いのお客さんが重なりにくく、喜ばれることもあります。

借りる前に決めておきたい「4つの約束ごと」

間借りでいちばん多いトラブルは、「言った・言わない」です。仲のよい相手でも、最初に紙に書いておきましょう。

  1. 使用料の決め方
    1回いくら、月いくら、など。借りる時間の長さで決めることが多いようです。
  2. 光熱費と消耗品
    電気・ガス・水道の分け方、洗剤やゴミ袋はどちらが用意するか。
  3. 名義と責任
    営業するのは誰か。もし何か起きたとき、どちらが対応するか。
  4. 使っていい場所と道具
    冷蔵庫の棚、食器、レジまわりなど。片づけの決まりも。

また、貸してくれるお店が建物を借りている場合は、建物の持ち主さんの許可が必要になることがあります。お店の方に、先に確認してもらいましょう。

許可は「場所ごと・人ごと」に、保健所へ相談

食べものを売るには、保健所の営業許可が必要です。間借りの場合、どんな許可が誰の名前で必要になるかは、地域や場所の設備で変わります。

借りる前に、その場所の住所を持って、管轄の保健所へ事前相談に行くのが確実です。

許可の種類や流れは未経験でもクレープ屋は開業できる?でも書いています。

「間借りって、迷惑じゃないかな」と思ったら

「人のお店を借りるなんて、図々しい気がする」
使っていない時間が収入になるのは、貸す側にとってもうれしいことです。だからこそ、約束を守ること、きれいに片づけて返すことが、いちばんの恩返しになります。

「お客さんが来なかったら、使用料だけ払うことになる」
そうならないように、最初は回数を少なく、時間も短く始めてください。売れる数がわかってから回数をふやしても、遅くありません。

「道具をそろえるのが大変そう」
クレープは、焼く道具と材料があれば始められます。最初から全部そろえず、足りないものは営業しながら足していけば大丈夫です。

まとめ|まずは「借りられそうな場所」を1つ書き出す!

間借りは、お店を持つ前の練習場所です。場所は人のつながりから探す。約束ごとは紙に書く。許可は借りる前に保健所へ相談する。この3つを押さえれば、小さく安心して始められます。

今日できることは、「ここなら貸してもらえるかも」というお店を1つ書き出すことです。それだけで、ぐっと現実に近づきます。

「自分の場合は、間借りと自宅のどちらが合うんだろう?」と思った方へ。

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平野めぐみ(Megumi)

この記事を書いた人

平野めぐみ(Megumi)|Pari Paris Crepe 代表・パティシエール
カナダのホテル調理専門学校を卒業後、パリのショコラティエで修業、イタリアの5つ星ホテルの厨房を経て、パティスリーを開業。現在はモンブラン専門店・クレープ店を営みながら「小さな商い設計室」として小さなお店の開業を支援をしています。

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